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鍼灸の施術の「前と後」に左右差を触る:5分で足せる評価の工程と、再評価で患者に見せるもの

2026-10-19 | 評価

前の2記事で、鍼灸師が「手で評価する工程」と「解剖の共通言語」を持つ意味を書きました。この記事は、その工程を施術の前後に5分で足す手順です。鍼の選穴や刺鍼の方法は扱いません。前後に触る工程だけです。

前:打つ場所の根拠を作る(3分)

例1:腰部の訴え → 骨盤の高さと前側の筋

藤井翔悟の仙腸関節の解説動画の順番です(出典1)。

  1. 仰向けで、左右のASIS(上前腸骨棘)に指を置く
  2. 高さの差を見る。縮こまっている側(引き上がって見える側)を確かめる
  3. その側の大腿筋膜張筋(ASISの下外側)の筋腹を触り、反対側と比べる
  4. 差を一文で記録する(「右ASISが高く、右の大腿筋膜張筋が硬い」)

動画では「ASISの高さが揃っていないところで、縮こまっている側があれば、そちら側の仙腸関節の可動性が悪いことが多い」「邪魔しているのが前側の大腿筋膜張筋」と説明されています(出典1)。この記録が、施術の根拠と、後の再評価の基準になります。

例2:下腿・足部の訴え → 後脛骨筋の腱

膝痛の指導動画の触り方です(出典2)。

  1. 内果(内くるぶし)を見つける
  2. 内果の真ん中から下へ指でなぞり、「グリッとした」後脛骨筋の腱を見つける
  3. 腱を持ち、足関節を動かしてもらい、指の下で腱が滑るかを確かめる
  4. 左右で比べ、差を一文で記録する

動画では、腱を持って「グッとした時に、ここがふわっと緩む」手応えを受講者に確認させ、分からない受講者には「もっと手を突っ込んで内側に行こう」と位置を変えさせています(出典2)。

後:変化を患者に言葉で返す(2分)

施術の後、前と同じ場所を、同じ手順で触ります。

  1. 例1なら、ASISの高さと大腿筋膜張筋の硬さを、もう一度左右で比べる
  2. 例2なら、後脛骨筋の腱を持ち、滑りと硬さをもう一度比べる
  3. 前の記録と比べ、変化を一文で言う(「右の筋の硬さが、左に近づきました」)
  4. 患者に「ご自身でも何か変わりましたか」と聞く

この2分で、患者は「見てもらった」「変化を確かめてもらった」と感じます。これは鍼の効果の説明ではなく、評価と再評価の報告です。効果を約束する言葉にはしません。

鍼灸に、徒手の評価を足す

鍼を打つ場所を決める前に、手で左右差を確かめる。その評価の考え方を無料動画で確かめてください。鍼灸師の受講者も多いセミナーです。合わなければブロックで解除できます。

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前後で「同じ手順」にする理由

前後で触る場所や強さが違うと、変化が本当にあったか分かりません。同じ骨の目印から、同じ距離、同じ強さで触る。これが再評価の条件です。動画が骨の目印(ASIS、内果)から触る手順を示しているのは、再現できる手順だからです。

5分の内訳

工程時間言うこと
前の評価3分「骨盤の高さと、前側の筋の硬さを左右で見ます」
施術通常通り(このサイトでは扱わない)
後の再評価2分「同じ場所をもう一度見ます。右が左に近づきました。ご自身ではどうですか」

注意点

まとめ

鍼灸師の受講者も多い当社のセミナーでは、この「手で評価して言葉にする」工程を、手を直してもらいながら練習できます。無料動画で、評価の考え方が自分に合うかを先に確かめてください。

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出典・参考
  • 藤井翔悟「仙腸関節」解説動画の文字起こし(ASISの高さの左右差、縮こまっている側、大腿筋膜張筋を前側から見る):株式会社藤井翔悟事務所 内部資料
  • 藤井翔悟「膝の痛み」指導動画の文字起こし(後脛骨筋腱の触り方、持ったときに緩む手応え、「分からなければもっと手を突っ込んで内側へ」):株式会社藤井翔悟事務所 内部資料
鍼灸師のための筋膜アプローチ 編集部
株式会社藤井翔悟事務所の編集部。代表・藤井翔悟(理学療法士)の指導動画の文字起こしを一次情報に、鍼灸師の受講者からの相談をもとに、AIの下書きを編集部が確認して公開しています。