はり師13万4,218人、施術所3万3,986か所(いずれも2年で+5.9%):鍼灸師が「鍼以外の評価」を持つ意味
鍼灸師が増えている、という実感は数字で裏づけられます。厚生労働省の令和4年衛生行政報告例では、就業はり師は134,218人で前回(令和2年)から7,420人、5.9%増。はり・きゅう施術所も33,986か所で5.9%増です(出典1)。
この記事は、増え続ける同じ資格者の中で、鍼灸師が差を作る場所はどこか、という話です。結論は、鍼を打つ前の手で評価する工程です。
数字
| 項目 | 人数・か所 | 前回(令和2年)比 |
|---|---|---|
| 就業はり師 | 134,218人 | +7,420人(+5.9%) |
| 就業きゅう師 | 132,205人 | +7,249人(+5.8%) |
| はり・きゅう施術所 | 33,986か所 | +5.9% |
| あん摩マッサージ指圧師 | 121,565人 | +2.9% |
2年で約6%。10年続けば3割以上増えます。施術所も同じ率で増えているので、1施術所あたりの患者の取り合いは年々きつくなります。
同じ資格、同じ施術では差がつかない
資格者が増えると、患者から見た鍼灸院は「どこも同じ」に近づきます。差を作ろうとして施術のメニューを増やしても、隣の院も同じことをします。
差がつくのは、施術の前です。患者が「この人は、私の体を見て判断している」と感じる工程。それが評価です。
鍼を打つ場所を決める前に、手で左右差を確かめる。その評価の考え方を無料動画で確かめてください。鍼灸師の受講者も多いセミナーです。合わなければブロックで解除できます。
LINEで無料動画を受け取るセミナーの日程を見る鍼の前に「手で見る」工程を足す
藤井翔悟の仙腸関節の解説動画は、理学療法士の徒手療法の立場から、評価の姿勢をこう述べています。「手でいろいろなものを変えたりする人間からすると、手の下でいろいろなものを感じる」(出典2)。前提を置き、ASIS(上前腸骨棘)の高さを左右で比べ、縮こまっている側を仮に置き、前側の筋を触って確かめる、という順番です。
この順番は、鍼灸の施術の前にそのまま置けます。
- 骨盤の高さを左右で見る
- 縮こまっている側を仮に置く
- その側の筋腹を触り、反対側と比べる
- そのうえで、鍼を打つ場所を決める
鍼の選穴そのものはこのサイトでは扱いません。ここで言うのは、打つ前の工程に「手で左右差を確かめる」を足す、ということだけです。
評価を足すと何が変わるか
- 患者に「なぜそこに打つのか」を、触った根拠で説明できる
- 施術後に「何が変わったか」を、同じ場所を触って確かめられる
- 同じ資格者が増えても、「評価して説明する院」として区別される
これは鍼灸の技術を変える話ではなく、鍼灸の前後に評価の工程を足す話です。
まとめ
- 就業はり師は2年で5.9%増、施術所も5.9%増(令和4年衛生行政報告例)
- 同じ資格・同じ施術では差がつかない
- 差がつくのは施術の前の「手で評価する」工程
- 骨盤の高さ→側を仮に置く→筋腹を左右で比べる→打つ場所を決める、の順番を足す
次の記事では、鍼灸師と理学療法士が同じ患者を話せるようになる「解剖の共通言語」を扱います。
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- 藤井翔悟「仙腸関節」解説動画の文字起こし(手の下で感じるものを前提に評価する姿勢、ASISの高さの左右差):株式会社藤井翔悟事務所 内部資料